#23『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』 アニメ
『羅小黒戦記(ロシャオヘイ戦記) ぼくが選ぶ未来』テレビ放送版
最近知って観たアニメです。
おもしろい。
人間と妖精の共存がテーマ
誰とでも観れる世代を選ばない作品だと思います。
話の内容、アクションシーン、キャラクター造形、独自の世界観などなど、オリジナリティがあっていいです。
特に、中国で作成されたアニメーションということもあって、大自然や都会の風景が、昔観た『ベスト・キッド』(2010 リメイク版)の映画を観ているよう。
(中国舞台にした作品をあまり観てきていないので、引き出しが少なく例えが難しいですが・・・。)
雄大で美しい感じがする。
中国に限らず、郷愁を感じる原風景っていいですね。
心が安らぐ感じがします。
と、話はそれましたが、日本の豪華な声優陣が、吹替え版として息を吹きかけてくれています。
ノンストップなアクションもまたいい。
映画版とテレビ放送版があり、現在テレビ放送中です。
地上波で見るのは、まだ間に合うかと思いますが、既にDVD化している映画版を観るのもいいかなと思います。
(両者の違いは見比べていないので分かりません。ほとんど同じだと思います。多分)
とまぁ、ひとまずこのくらいで!
(た、高い・・・。一応映画のDVD作品はリンク貼り付けておきましたが、レンタルとかの方がいいかもです。現在地上放送版は配信中なので、観れる方はその方がいいかな)
#21『竜馬がゆく』 司馬遼太郎
最近キンモクセイのいい香りがしております。
秋ですね。もう冬の入り口な気もしますが。
と、話は一転。
アニメ『ゴールデンカムイ』4期のオープニング、すごくハマっております!
ーゴールデンカムイオープニング公式ー
どこもかしこもいいのですが、”誰が為に生き 誰が為に死す”という歌詞、歴史上の偉人たちの行動原理みたいなものを感じていいです。
と、歴史といえばということで今回は
こちらの小説について簡単に!書いていきたいと!思います!
<あらすじ>一巻裏表紙より引用
”「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。
かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。
竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説全八冊。”
<感想>
大学生~フリーターの時期に読みました。
おもしろかったです。
昨今、坂本竜馬(龍馬ではなく作中の表記である竜馬で統一しておきます)が教科書から消える、という話題をよく聞いておりました。ですが昨今どころではなく、ゆとり世代である自分が小学生だった頃から、教科書では一文表記されているくらいの人だった気がします。
なので、世間や自分の父親が「竜馬、竜馬、竜馬」と言っている理由がよく分かりませんでした。加えて何をした人なのかもよく知らなかったので、西郷隆盛や大久保利通の方がすごい気がすると、子どもの頃から思ったままでした。
~きっかけ~
本書との出会いは、父親に勧められたからです。
何かいい本はないか?と話題に困ったので聞いてみたところ、『竜馬がゆく』を挙げてきました。自分に坂本竜馬についての知識が乏しい自覚があったこと、学校という多くの人が学ぶ場で取り上げられていなかったので、自分で学んでいける・誰かに教えられるより自分の思いのまま学べるという天邪鬼思考もあり、ついに坂本竜馬を題材にした小説と邂逅を果たしました。
ここまで長々と読むきっかけを書きました。
ここから「坂本竜馬すごい!」と考えが変わると予想されると思います。
その通りです。
知らなかったことが恥ずかしいくらい、竜馬という人はもちろんですが、この時代を生きた人の熱量に飲み込まれそうでした。
色んな思いが湧き上がりました。
一番大きく感じたことは、形や思想は違えど何かのために生を賭して戦った人間たちの物語は、とても自分自身の土台が書き換えられるような大きな力を内包しているということ。
ときどき、何かよく分からない自分の内側が、ぐらぐらと揺れた気がしました。
~竜馬について~
坂本竜馬については、この時代にしては珍しい考えであったという「日本」というくくりで物事を考えていたんだなと知りました。その考えに至るまでの、竜馬の物事の考え方や行き詰ったときの、斬新ともとれるけれど案外根を張ったような考え方は参考になると思いました。
~竜馬の名言~
本書を読んで出会った一番好きな考え・名言があります。
「人生は一場の芝居だというが」
(一部略)
「芝居とちがう点が、大きくある。芝居の役者のばあいは、舞台は他人が作ってくれる。なまの人生は、自分で、自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、そのうえで芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ」
今自分は舞台をつくっているんだ。
どんな舞台にしようか、足場に何が必要か、上演日の目標はどうするか、などと行動指針の基礎的考えとして拝借しています。
(現時点で舞台をつくろうとしては、途中で放置・壊すのどちらかしか行えていない自分ですが)
ここまでつらつら書いてきましたが、大分内容を忘れてしまっています!
読んでいた時の昂ぶりや悲しみなどの感情は覚えています。
ですが竜馬が成しえたことを説明してみてといわれると、少し弱ってしまいます。
なので、本を引っ張り出して軽く見てみると、なぜか三巻だけふせんとペン書きがありました。
こういうのを見ると、「ああ、そうだった」という感じで思い出しやすかったです。
自分で本を所有するメリットですね。(すごく宣伝めいていますが)
~まとめ的感想~
最後、竜馬の最後、悲しかったです。
正直、坂本竜馬という人物は捉えようがなく、苦手だなと思う一面もありました。
でも、乙女姉さんとの一面からも分かる家族とのつながり。
岡田以蔵との接し方からのぞく優しさ。
無邪気なような親しみがあるような人柄。
色々と意見を聴いてみたくなる頼もしさなどなど。
その他いろんな竜馬の一面を物語を通して知ることができました。
なので、とても切なかった。
人は誰しも死んでしまうという事実を覆すことが出来ないけど、”どう生きるか?”という問いかけを常に感じました。
最後に
竜馬へ、さな子さんの方が自分は好きだよ。おりょうより、さな子だよぉ。ずっと待ち続けて亡くなっちゃったよ。おりょうもいいけどさぁ。自分はさな子さんだよ。そこはもっと気にかけてほしかったよぉ。
最後に+α
高知県行ってみたいです。勝手に好きになっています。歴史巡り等してみたいです。
おススメ:誰でも。
#20『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』 原作:草水敏 漫画:恵三郎
『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』原作:草水敏 漫画:恵三郎(講談社)
この作品で初めて病理医というお医者さんの存在を知りました。
<内容>1巻裏表紙より
”岸京一郎、職業・病理医―
直接患者と会うことなく病気の原因を調べ、診断を下す医者。
医師らは彼について、こう語る。
「強烈な変人だが、極めて優秀だ」とー。”
公式紹介PV
<感想>
実写ドラマを通じて今作に出会いました。
本作では、診断を下すという病理医の仕事を通じて、仕事との向き合い方や責任の重たさなどを知ることが出来ます。
自分は責任なんてものからすぐに逃げたい、極力避けて生きてきたいと思っています。
だけれども、この社会にはそれらと向き合い葛藤している人が存在している。
ときどき、自分を省みるときに読んでみるといいかもしれません。「うぐぐぐぐ」と苦しみます。
主な登場人物は3人
・病理医:岸先生・・・すごい。10割の診断
・見習い病理医:宮崎先生・・・すごく頑張っている。一緒に頑張りたくなる。
・臨床検査技師:森井君・・・仕事ができる。なりたいものになれなかった後悔がある。
-名言‐
読んでいて、「うぐぐ」となった部分を引用します。
12巻
「不器用な男?むしろ器用にズルしてごまかしてるじゃないですか
能力・境遇・環境以前に伍代先生が何十年かけて生きて築いてきた人間性の問題ですよ」
この前後に原因となる物語が描かれているんですが、ひとまず省略します!(ごめんなさい)一言で言うと、伍代先生というのが、自分の言動を環境のせいにしていたことに対する発言です。(そのままですが)
自分のことを言われている感じでした。軽いジャブが入った感じ。
8巻
「じゃあ いつだったらおめぇひとりでやれるようになるんだよ
明日か?来年か?5年後か?ああ?
他人の人生預かってんだよバカヤロウが
おめぇみたいな病理医に診断つけられる患者はかわいそうだよ」
うう。
これを言われた宮崎先生の頑張りを知っているだけに、頑張っているだけではだめなことを打ち付けられてしまった。
学校に通っていた時は、頑張ったで賞なんかがあって、頑張っている姿勢があればまあいいのではというスタンスでいた自分。
またしても軽くジャブを加えられてしまいました。
(名言は読むだけで心にくるものもあれば、前後の内容を知っていないと分からないものもあるかと思います。なので今回取り上げたのは、自分自身が読んでいてよかった部分、気づきと苦しみを与えられた部分を取り上げました!)
10巻発売記念動画
いろんな背景をもった患者さん、襲い掛かる理不尽な病、担当領域の違う医師たち、そして治験やコロナなどの社会情勢など、いろんな情報が結構詳しく描かれている気がします。
医療業界?について本当に全く知識を持ち合わせていませんが、治験をするデメリットや製薬会社が絡む陰謀、病の診断に際する病理医が考えていることなど、物語を通して知ることが出来たと思います。
作品と出会った時期によっては、病理医という職業選択も人によっては持ちえたであろう、力のある作品です。
・おススメ:誰でも。そろそろ自分を省みたい、肥大した自尊心を収縮させたいときにいいかもです。
・ジャンル:医療、病理、職業観
現在(2022年10月)22巻まで続いております。
物語によっては区切りがいい部分もあるので、時折休みながら読むのがいいかなと思います。
追記(2024年1月):一部地方でドラマが再放送されています!嬉しい!
通信制校正 終わらなかったです
約1カ月前のことになります。
日本エディタースクールが行っている校正の課題提出期限が迫っておりました。
期限は9月まで。
ということで残りの課題を1カ月で全てやってみようと無謀なチャレンジをしました。
過去記事の宣言内容です
結果、失敗です。
まあ、それまでヌルヌルと勉強できなかった自分が、この1カ月で一気に出来る可能性にかけるというのは、無謀でした。
ということで、再受講しようと思います。
期限は年内を目途に、勉強の習慣をつけるところから頑張れたらと思います。
うーん。
なかなか果てしないものですが、お金を払ってしまっているので。
まあ、こちらも成功したかダメだったか、ブログに後々上げたいと思います。
健闘を祈る
今期のアニメについて
アニメ好きです。
そろそろ秋アニメが始まりますね。
今日、大変会社が揺らぐかもしれない、ミスをしてしまったかもしれない自分です。
申し訳ない。本当にダメ人間。自己が揺らぐ。
でも、でも、アニメを観るんだ!本を読むんだ。漫画を読むんだ。犬と生きていくんだ!
気を取り直して
<絶対観る>
・モブサイコ100Ⅲ・・・ぐぐぐ。観たいが故に、まだ観たくない。先延ばしにしたいというジレンマ。
・ゴールデンカムイ・・・ぐへえ。めちゃくちゃ楽しみです。
<ちょこちょこ観る>
・チェンソーマン・・・人気がすごいと作品から離れがちな自分です。ごめんなさい。でもチェンソーマン好きです。9巻は内容が特に好きで持ってます。
・うちの師匠はしっぽがない・・・内容が気になる。落語おもしろそう。
・BLEACH・・・家族が観るので。
・ブルーロック・・・サッカーがアニメでどう表現されるのか気になります。原作は未読です。
<ちょっと気になる>
・うる星やつら・・・声優さんの演技気になる。
・機動戦士ガンダム 水星の魔女・・・評判がよかったので。主題歌がYOASOBIで尚期待
・後宮の鳥・・・小説原作?ミステリーとファンタジー感が見受けられるので
・ぼっち・ざ・ろっく!・・・ちょっと気になる。
その他、色々適度に観たいです。
ちなみに
最近あまりアニメ観ていなかったですが、『メイドインアビス 烈日の黄金郷』ぐだぐだにハマりました。すごかった・・・。人は複雑、蓄積、末端、黄金郷、価値、精算など。いろんな概念と言葉でもって、脳に浸透していきました。
#19『犬はどこだ』 米澤穂信
お久しぶりになります!
ただただ生きていくのって大変難しい。
と、何の脈絡もありませんが、今日はこの本で!
帯がまたいい
<あらすじ>裏表紙より
”開業にあたり調査事務所〈紺屋S&R〉が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬探しをするのだ。-それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人探しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして・・・・・・いったいこの事件の全体像とは?
犬探し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作”
<感想>若干ネタバレあるかもです。
おもしろかったです。
この小説を読んで、感じたことは主に2つ。
1.ブログ怖い!
ブログで言うのはなんですが、まだブログをやったことがなかった自分にとっては、未知のネットワーク。
ブログに限らずではありますが、簡単に意見を伝えることが出来る手段は、良くも悪くも面倒なものだと感じました。
ただ、本書では、ネットのメリット・デメリットどちらもそれとなく提示されていた気がします。なので怖いという恐怖感だけには留まらなかったです。(今ブログをやっていられるのも、そのおかげ)
2.やりたいことをやればいい
もう一人の主要人物・ハンペーは探偵への憧れから、主人公の下で働くことに。
ハンペーはフリーターです。
夜に集荷所で働いているようですが、探偵に憧れをもっており、主人公と関りがあったことから、これ幸いと仮探偵になります。
うん。いいなぁ。
なりたいものに自分を近づけていくのはいいな。
ハンペーは自立している。その上何者かになろうとしている。
小説に参考になりそうな人物が出てくると、嬉しくなってくる。
やりたいことをやればいいというのは、解釈違いがおきそうな言葉ですが、憶病な自分には丁度いいと思いました。
おススメ:誰でも。渋さ・ビター感が好きな人
ジャンル:ミステリー、ブログ、歴史
表紙か作者か
特に意味はない話を。
なんの脈絡だったか忘れてしまいましたが、確か大学の講義で、
「日本人は表紙で本を選ぶ。外国人は作者で本を選ぶ」と言っていました。
(もしかしたらテレビ番組だったかもですが)
自分に置き換えてみたら、たしかにそうかもしれないと思いました。
何となく、経済系の難しい本やとっつきにくいジャンルは、かわいいイラストだと「よみやすいかも」と手に取ってしまいます。
ものによりますし、外国人の国別内訳など詳しく聞いていたわけでもなく、確かな証拠があるわけではないので、一仮説程度で思っていただきたいです。
ちなみに自分は小説の選び方には、ほんの少しこだわりがありまして、タイトルの訴求力で選んだりしがちです。
例えば、『真実の10メートル手前』米澤穂信(創元推理文庫)だと、真実の10メートル手前とは?10メートルという数字にどんな意味があるのか?そもそも真実ではなく、その手前を取り上げる意味とは?・・・とかなんとか色々意味を考えさせられるものが好きです。
(大変おもしろかったです。米澤穂信氏好きな作家さんです。)
取り上げた本
『真実の10メートル手前』はまたいつかブログで取り上げたいと思います。