安寧の遅

なんでも。本・漫画についてが多いです。

#26『ID: INVADED イド:インヴェイデッド』監督:あおきえい 脚本:舞城王太郎

ID: INVADED イド:インヴェイデッド

 

タイトルは略して『イド』と呼ばれています(多分)

オリジナルアニメ作品です。

 

・発表年・・・2020年

・制作会社・・・NAZ 

・監督・・・あおきえい

・シリーズ構成・脚本・・・舞城王太郎

・声優(主要登場人物)・・・津田健次郎細谷佳正

ジャンル:SF、ミステリー

 

<内容>公式サイトより参照

殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」

そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸(主人公)

頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。


www.youtube.com

<感想>

おもしろかったです!

作中の世界観にはまりこんでしまった・・・。

今まで見たことない残虐性の中に潜む静かな美しさ。

特に円環の表現はすごかったです。

 

ただ好みは分かれるようです。

バイト先の後輩だった子に、おススメのアニメとして勧めたところ、1話全部見終わらずに途中で切っちゃったようです。

分からなくもないですが、特に推理小説SF小説のような「この世界を理解する」という労力に苦しみを覚えてしまうと、難しいかもしれないと感じました。

 

舞城王太郎が脚本を担当しているということもあり、すごく独自の世界観が広がっています。一度ハマったら抜け出せない沼。切なさと暴力性となぜか漂う美しさ。何度もおんなじことを言いますが、心掴まれました。

声優さんの演技もゾワゾワしました。

 

<コミカライズ版>

3巻完結でコミックスも出ております。

そして、こちらはアニメの続きという内容になっております。

なので、まったく作品を知らない人はアニメから先に見た方がいい気がします。

 

こちらの感想ですが、結構難しかった(笑)

完全に理解できたか怪しいですが、それでも続きを観たいと思いました。

もうどっぷりとこの世界に浸っているので。

すっごく勢いで書きましたが(いつも)、あんまし事前知識なしでとりあえず1話観てみようかなぐらいがいいと思います!

 

制作陣の方、舞城王太郎さん、いつの日か続きを描いてくれたら嬉しいです。

 

#25『ぼくが死んだ日』 キャンデス・フレミング

おひさしぶりです!

随分ご無沙汰しておりました。

特に何があった訳でもありませんが、読書は滞ってました。

ふへー。

1カ月で読んだ本はたったの1冊です。

 

ぼくが死んだ日』キャンデス・フレミング 創元推理文庫

東京創元社の本は何だか読みたくなる。

加えて、ときどき読みたくなっちゃう海外作家の作品も。

そんな折に図書館で選び、読みました。

<内容>

少年少女が、自分が死んでしまった日について、彼ら自身が話をする短編集。幽霊として。

印象的だった部分は最後です。

幽霊となったのち、彼らは誰かに話を聞いてもらいたかった、聞いた後自分たちのことを他の誰かに語ってもらいたかったと話していました。

結構、タコみたいなどでかい生き物や飲み込む鏡とか空想的なものが飛び交う作中で、絶妙にリアルを感じることもできたのは、死という変えることが出来ない事実が描かれていたからなのかなと感じました。

どちらかというと、大人より子供向けな作品だと思います。だからこそ、ファンタジー感のある死の原因と、現実としての死を織り交ぜたのかなとも思いました。

海外作品で感じる読みづらさは少なく、訳者の方が上手いのか、自然に読み切れました。

 

表紙結構不気味ですよね。味がある。

#24『オッドタクシー』脚本:此元和津也 アニメ

オッドタクシー』(監督:木下麦 脚本:此元和津也 制作:P.I.C.S.×OLM

 

オッドタクシー・・・。

この間、以前のバイト先で後輩だった子に「おもしろい」と勧められました。

そもそもの印象はよく評判にあがるアニメ作品。

勧められた時点では、実は既に1話観たまま放置していました。

うーん、でも、勧められたし・・・と思い、軽い腰を上げて観ちゃいました。

(あ、あれ、勉強はしなくていいの?と思われると思います。その通りです)

 

おもしろかったです。

噛むと味が変色する新感覚アニメーション

と、いえるかもしれない。

 

ご参考までに、ユーチューブ公式PV2あげておきます


www.youtube.com

 

<筋書き>

登場人物が全て動物で、擬人化されている。

妙に生々しい様な、リアリティがあるような感覚を味わいながら、物語は進んでいく。

主人公はタクシー運転手。

失踪した女子高生の容疑者候補になったり、奇妙なお客たちによって様々なことに巻き込まれていく。

 

<感想諸々>

顔は動物なのに、個性あふれる人間模様を観ているよう。

最初は慣れないものの、ラジオを聞いているような聞き心地のよい会話。

時折感じる説得力のある言説。

癖は強めですが、慣れるころには物語が加速していきます。

 

そう、最初は少し流し見をしていました。

ですが、4話あたりの「田中革命」から続きが気になる作品となり、最後まで観てしまいました。

田中革命、よかった。

田中といえば、お笑いコンビのココリコ田中やアンガールズの田中という人間を思い浮かべてしまい、何となく田中=ユーモラスというイメージがあります。

 

それはそれとして歌もよかった。

特にオープニングの曲が味があり、観終わった今聞き返しています。


www.youtube.com

 

ちなみに脚本の此本さんは漫画『セトウツミ』(秋田書店)という作品の著者です。

な、なるほど、あの軽妙な会話の回しやなんやらは、通ずるものがある気がする・・・。

 

それでは、このあたりで終わります。読んでくれてありがとうございました!

 

・おススメ:誰でも、どちらかといえば大人

 

あの、相場的には普通かもしれませんが、フリーターの身分では少しお値が張るかもです。ご参考までに。

#23『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』 アニメ

羅小黒戦記(ロシャオヘイ戦記) ぼくが選ぶ未来』テレビ放送版

最近知って観たアニメです。

 

 

おもしろい。

 

人間と妖精の共存がテーマ


www.youtube.com

誰とでも観れる世代を選ばない作品だと思います。

 

話の内容、アクションシーン、キャラクター造形、独自の世界観などなど、オリジナリティがあっていいです。

特に、中国で作成されたアニメーションということもあって、大自然や都会の風景が、昔観た『ベスト・キッド』(2010 リメイク版)の映画を観ているよう。

(中国舞台にした作品をあまり観てきていないので、引き出しが少なく例えが難しいですが・・・。)

雄大で美しい感じがする。

中国に限らず、郷愁を感じる原風景っていいですね。

心が安らぐ感じがします。

 

と、話はそれましたが、日本の豪華な声優陣が、吹替え版として息を吹きかけてくれています。

 

ノンストップなアクションもまたいい。

 

映画版とテレビ放送版があり、現在テレビ放送中です。

地上波で見るのは、まだ間に合うかと思いますが、既にDVD化している映画版を観るのもいいかなと思います。

(両者の違いは見比べていないので分かりません。ほとんど同じだと思います。多分)

 

とまぁ、ひとまずこのくらいで!

 

(た、高い・・・。一応映画のDVD作品はリンク貼り付けておきましたが、レンタルとかの方がいいかもです。現在地上放送版は配信中なので、観れる方はその方がいいかな)

~最近読んだ本~ #22『卒業タイムリミット』辻堂ゆめ

お久しぶりです!

最近、無職からひとまず短時間のアルバイトへと転身しました。

また規則正しい生活に変わりつつあります。

 

今日は「最近読んだ本」を上げます。

いつもは#数字で本を取り上げていました。

ここで上げていたものは、「おもしろかった」「好きだ」という感想がほとんどです。

 

でも、まあ、自由でいいじゃないか。

取り上げるときに逡巡して、ブログから離れるより。

とかなんとか思い、今後自由に選ぼうと思います。

 

~最近読んだ本~

#22『卒業タイムリミット』辻堂ゆめ(双葉社

<三文で内容>

卒業をひかえた時期、教師が誘拐された。助けられるのは、4人の生徒のみ。手掛かりが少ないが、期限である卒業式に間に合うか。

ージャンルー

青春、ミステリー

 

<感想>

うーん、ちょっと物足りなかったです。

あくまで個人的にです。

学校を舞台に鬱屈した気持ちを表現している部分、ちょっと優等生な気がしました。もっと無遠慮に無意味に先生を悪く思ってしまうかなと。

ただ謎の回収はおもしろかったです!

 

#21『竜馬がゆく』 司馬遼太郎

最近キンモクセイのいい香りがしております。

秋ですね。もう冬の入り口な気もしますが。

 

と、話は一転。

アニメ『ゴールデンカムイ』4期のオープニング、すごくハマっております!

ゴールデンカムイオープニング公式ー


www.youtube.com

どこもかしこもいいのですが、”誰が為に生き 誰が為に死す”という歌詞、歴史上の偉人たちの行動原理みたいなものを感じていいです。

 

と、歴史といえばということで今回は

竜馬がゆく』①~⑧ 司馬遼太郎文藝春秋

こちらの小説について簡単に!書いていきたいと!思います!

二巻だけ帯付き

 

<あらすじ>一巻裏表紙より引用

”「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。

かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。

竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説全八冊。”

 

<感想>

大学生~フリーターの時期に読みました。

おもしろかったです。

昨今、坂本竜馬(龍馬ではなく作中の表記である竜馬で統一しておきます)が教科書から消える、という話題をよく聞いておりました。ですが昨今どころではなく、ゆとり世代である自分が小学生だった頃から、教科書では一文表記されているくらいの人だった気がします。

なので、世間や自分の父親が「竜馬、竜馬、竜馬」と言っている理由がよく分かりませんでした。加えて何をした人なのかもよく知らなかったので、西郷隆盛大久保利通の方がすごい気がすると、子どもの頃から思ったままでした。

 

~きっかけ~

本書との出会いは、父親に勧められたからです。

何かいい本はないか?と話題に困ったので聞いてみたところ、『竜馬がゆく』を挙げてきました。自分に坂本竜馬についての知識が乏しい自覚があったこと、学校という多くの人が学ぶ場で取り上げられていなかったので、自分で学んでいける・誰かに教えられるより自分の思いのまま学べるという天邪鬼思考もあり、ついに坂本竜馬を題材にした小説と邂逅を果たしました。

 

ここまで長々と読むきっかけを書きました。

ここから「坂本竜馬すごい!」と考えが変わると予想されると思います。

その通りです。

知らなかったことが恥ずかしいくらい、竜馬という人はもちろんですが、この時代を生きた人の熱量に飲み込まれそうでした。

色んな思いが湧き上がりました。

一番大きく感じたことは、形や思想は違えど何かのために生を賭して戦った人間たちの物語は、とても自分自身の土台が書き換えられるような大きな力を内包しているということ。

ときどき、何かよく分からない自分の内側が、ぐらぐらと揺れた気がしました。

 

~竜馬について~

坂本竜馬については、この時代にしては珍しい考えであったという「日本」というくくりで物事を考えていたんだなと知りました。その考えに至るまでの、竜馬の物事の考え方や行き詰ったときの、斬新ともとれるけれど案外根を張ったような考え方は参考になると思いました。

 

~竜馬の名言~

本書を読んで出会った一番好きな考え・名言があります。

「人生は一場の芝居だというが」

(一部略)

「芝居とちがう点が、大きくある。芝居の役者のばあいは、舞台は他人が作ってくれる。なまの人生は、自分で、自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、そのうえで芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ」

今自分は舞台をつくっているんだ。

どんな舞台にしようか、足場に何が必要か、上演日の目標はどうするか、などと行動指針の基礎的考えとして拝借しています。

(現時点で舞台をつくろうとしては、途中で放置・壊すのどちらかしか行えていない自分ですが)

 

ここまでつらつら書いてきましたが、大分内容を忘れてしまっています!

読んでいた時の昂ぶりや悲しみなどの感情は覚えています。

ですが竜馬が成しえたことを説明してみてといわれると、少し弱ってしまいます。

なので、本を引っ張り出して軽く見てみると、なぜか三巻だけふせんとペン書きがありました。

こういうのを見ると、「ああ、そうだった」という感じで思い出しやすかったです。

自分で本を所有するメリットですね。(すごく宣伝めいていますが)

三巻

~まとめ的感想~

最後、竜馬の最後、悲しかったです。

正直、坂本竜馬という人物は捉えようがなく、苦手だなと思う一面もありました。

でも、乙女姉さんとの一面からも分かる家族とのつながり。

岡田以蔵との接し方からのぞく優しさ。

無邪気なような親しみがあるような人柄。

色々と意見を聴いてみたくなる頼もしさなどなど。

その他いろんな竜馬の一面を物語を通して知ることができました。

なので、とても切なかった。

人は誰しも死んでしまうという事実を覆すことが出来ないけど、”どう生きるか?”という問いかけを常に感じました。

 

 

最後に

竜馬へ、さな子さんの方が自分は好きだよ。おりょうより、さな子だよぉ。ずっと待ち続けて亡くなっちゃったよ。おりょうもいいけどさぁ。自分はさな子さんだよ。そこはもっと気にかけてほしかったよぉ。

 

最後に+α

高知県行ってみたいです。勝手に好きになっています。歴史巡り等してみたいです。

 

おススメ:誰でも。

ジャンル:歴史・幕末~明治維新坂本竜馬が主人公の物語

 

#20『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』 原作:草水敏 漫画:恵三郎

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』原作:草水敏 漫画:恵三郎(講談社

 

この作品で初めて病理医というお医者さんの存在を知りました。

 

<内容>1巻裏表紙より

”岸京一郎、職業・病理医―

直接患者と会うことなく病気の原因を調べ、診断を下す医者。

医師らは彼について、こう語る。

「強烈な変人だが、極めて優秀だ」とー。”

 

公式紹介PV


www.youtube.com

<感想>

実写ドラマを通じて今作に出会いました。

 

本作では、診断を下すという病理医の仕事を通じて、仕事との向き合い方や責任の重たさなどを知ることが出来ます。

自分は責任なんてものからすぐに逃げたい、極力避けて生きてきたいと思っています。

だけれども、この社会にはそれらと向き合い葛藤している人が存在している。

ときどき、自分を省みるときに読んでみるといいかもしれません。「うぐぐぐぐ」と苦しみます。

 

主な登場人物は3人

・病理医:岸先生・・・すごい。10割の診断

・見習い病理医:宮崎先生・・・すごく頑張っている。一緒に頑張りたくなる。

臨床検査技師:森井君・・・仕事ができる。なりたいものになれなかった後悔がある。

 

-名言‐

読んでいて、「うぐぐ」となった部分を引用します。

12巻

不器用な男?むしろ器用にズルしてごまかしてるじゃないですか

能力・境遇・環境以前に伍代先生が何十年かけて生きて築いてきた人間性の問題ですよ

この前後に原因となる物語が描かれているんですが、ひとまず省略します!(ごめんなさい)一言で言うと、伍代先生というのが、自分の言動を環境のせいにしていたことに対する発言です。(そのままですが)

自分のことを言われている感じでした。軽いジャブが入った感じ。

12巻

8巻

じゃあ いつだったらおめぇひとりでやれるようになるんだよ

明日か?来年か?5年後か?ああ?

他人の人生預かってんだよバカヤロウが

おめぇみたいな病理医に診断つけられる患者はかわいそうだよ

うう。

これを言われた宮崎先生の頑張りを知っているだけに、頑張っているだけではだめなことを打ち付けられてしまった。

学校に通っていた時は、頑張ったで賞なんかがあって、頑張っている姿勢があればまあいいのではというスタンスでいた自分。

またしても軽くジャブを加えられてしまいました。

 

(名言は読むだけで心にくるものもあれば、前後の内容を知っていないと分からないものもあるかと思います。なので今回取り上げたのは、自分自身が読んでいてよかった部分、気づきと苦しみを与えられた部分を取り上げました!)

10巻発売記念動画


www.youtube.com

 

いろんな背景をもった患者さん、襲い掛かる理不尽な病、担当領域の違う医師たち、そして治験やコロナなどの社会情勢など、いろんな情報が結構詳しく描かれている気がします。

医療業界?について本当に全く知識を持ち合わせていませんが、治験をするデメリットや製薬会社が絡む陰謀、病の診断に際する病理医が考えていることなど、物語を通して知ることが出来たと思います。

 

作品と出会った時期によっては、病理医という職業選択も人によっては持ちえたであろう、力のある作品です。

 

・おススメ:誰でも。そろそろ自分を省みたい、肥大した自尊心を収縮させたいときにいいかもです。

・ジャンル:医療、病理、職業観

 

現在22巻まで続いております。

物語によっては区切りがいい部分もあるので、時折休みながら読むのがいいかなと思います。