#28『ピカソになれない私たち』一色さゆり 最近読んだ本
読みました。
美大生4人が主な登場人物。
この4人それぞれの視点で物語が進むんですが、読者的にはここで芸術の疑似体験ができる。知らない世界を知ったようになれて興味深い反面、芸術の世界はとても苦しかった。どんな世界でもどんなささいなことにでも置き換えられるが、才能には憧れと妬みと嫉妬がつきもので、持てなかった人間としては持っている人間が妬ましい。そんな感情が渦巻くのに、憧れと惹きつけ力のようなものが同時に去来する状態を物語としてみることができた作品でした。
作者の方が東京藝術大学卒業ということで、人物評や作品に対する考えが、これまで観てきたものを題材に描かれているのかなと思うところもあり、よかったです。
ジャンル:美術、大学生
映画『THE FIRST SLAM DUNK』観ました!
映画『THE FIRST SLAM DUNK』観ました。
感想を勢いそのまま書きたい。
ネタバレはしないよう、気を付けます。
あの、あの、あの、最っっっっっっっ高に!よかった!!です!!!
よかった!最高です!めちゃめちゃ!くううううう!
涙と鼻水を垂れ流しながら、音をたてずにハンカチで時折ふきつつ、終わってほしくないな、まだまだ観ていたいなという気持ちで一杯でした。
懐かしさとか嬉しさとか色々と語りたいことはあります。
そして制作し作品を生みだしてくれた、井上先生含め制作陣の方々、すごかったです、ありがとうございます。音楽も何もかも全てが最高でした!
現場からはひとまず以上です!!
サッカーワールドカップ 雑記
サッカーワールドカップ日本代表すごかった!
勝敗と試合の流れが、物語的に引き込まれました。
試合会場で観客が応援している様子を観ると、久々に熱狂を感じちゃいました。コロナによって応援や密状態を禁じられて久しいですが、やっぱりこれだよなと思っちゃいました。
彼のプレースタイルやその背景、国の歴史など、とても魅力的で人間味がある選手だと思ってます。全大会で準優勝だったので、今大会で優勝してほしいなと思ってます。その他アルゼンチンのメッシの活躍やイングランド、ブラジルなど強者ぞろいで、どうなるか結果が楽しみです。
日本としては今大会は幕は下りてしまいましたが、これからの活躍を楽しみにしています。サッカーはやったことほとんどありませんが、大好きな漫画『さよなら私のクラマー』を一部読み返し、今大会と当てはまるプレーや感動を思い出しました。女子サッカーを題材とした漫画です。とってもおススメです!
まだまだ熱狂を感じつつ、つづく2022W杯観ます!
#27『ダレン・シャン』 小学生のときに読んでおもしろかった本
ついに12月になってしまいました。
いよいよ冬に突入、そして師走ということを実感しながら気づいたら年明け、なんて毎日になりそうです。
そして今日は、いや明日の早朝、ワールドカップ日本戦ですね。
結果はさておき、楽しみです!
前後脈絡はありませんが、小学4年生のとき、担任の先生がクラスで広めた本があります。それが『ダレン・シャン』①~⑫巻
内容が鮮烈で描写が激しい部分もあり、クラス内では脱落者もいましたが、自分はハマってしまった・・・。新たな世界を魅せてくれた本シリーズは、本を読むことの楽しさを知れた一冊です。いや、ほんと初めてです。集中して時間を忘れるような体験をできたのは。
<内容>
主人公のダレンはどこにでもいる活発な少年。あるサーカス団のチケットを手に入れたことから運命の歯車が狂いだす。親友を救うため人間からヴァンパイアとなった少年にまちうけるものとは・・・。
<感想>
一応児童小説というジャンルなんですが、なかなかなかなかダークな描写が描かれています。でもそれは社会の一面を描いたものともいえ、それによって正しさとは?どうすればいいのだろうか?など考えるきっかけともいえるかも。
主人公の成長を追える楽しさと同時に、ただ前に突き進むのではなく、逃げだすことも多々ある彼に対する共感も多く感じた本書。それだけに二度と会うことのできない別れを描いたシーンでは、すごく心がシンクロし、寂しいとか嫌だとかそんななんともいえない感情を味わえました。小学生のときに読んでからもう何年も経過していますが、色あせない最高に楽しい読書体験でした!
海外小説を初めて読んだのもこの作品。ぜひ子どもも大人も読んでほしいといいたいところですが、まあまあセンセーショナルではあるので、苦手と感じる人もいるかもです。
あーあ、あのときにもどってもう一回ダレンと冒険したいなぁ。
小説は12巻までの内容となっています(文庫)
漫画版も出版されてます。
#26『ID: INVADED イド:インヴェイデッド』監督:あおきえい 脚本:舞城王太郎
『ID: INVADED イド:インヴェイデッド』
タイトルは略して『イド』と呼ばれています(多分)
オリジナルアニメ作品です。
・発表年・・・2020年
・制作会社・・・NAZ
・監督・・・あおきえい
・シリーズ構成・脚本・・・舞城王太郎
ジャンル:SF、ミステリー
<内容>公式サイトより参照
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」
そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸(主人公)
頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。
<感想>
おもしろかったです!
作中の世界観にはまりこんでしまった・・・。
今まで見たことない残虐性の中に潜む静かな美しさ。
特に円環の表現はすごかったです。
ただ好みは分かれるようです。
バイト先の後輩だった子に、おススメのアニメとして勧めたところ、1話全部見終わらずに途中で切っちゃったようです。
分からなくもないですが、特に推理小説やSF小説のような「この世界を理解する」という労力に苦しみを覚えてしまうと、難しいかもしれないと感じました。
舞城王太郎が脚本を担当しているということもあり、すごく独自の世界観が広がっています。一度ハマったら抜け出せない沼。切なさと暴力性となぜか漂う美しさ。何度もおんなじことを言いますが、心掴まれました。
声優さんの演技もゾワゾワしました。
<コミカライズ版>
3巻完結でコミックスも出ております。
そして、こちらはアニメの続きという内容になっております。
なので、まったく作品を知らない人はアニメから先に見た方がいい気がします。
こちらの感想ですが、結構難しかった(笑)
完全に理解できたか怪しいですが、それでも続きを観たいと思いました。
もうどっぷりとこの世界に浸っているので。
すっごく勢いで書きましたが(いつも)、あんまし事前知識なしでとりあえず1話観てみようかなぐらいがいいと思います!
制作陣の方、舞城王太郎さん、いつの日か続きを描いてくれたら嬉しいです。
#25『ぼくが死んだ日』 キャンデス・フレミング
おひさしぶりです!
随分ご無沙汰しておりました。
特に何があった訳でもありませんが、読書は滞ってました。
ふへー。
1カ月で読んだ本はたったの1冊です。
東京創元社の本は何だか読みたくなる。
加えて、ときどき読みたくなっちゃう海外作家の作品も。
そんな折に図書館で選び、読みました。
<内容>
少年少女が、自分が死んでしまった日について、彼ら自身が話をする短編集。幽霊として。
印象的だった部分は最後です。
幽霊となったのち、彼らは誰かに話を聞いてもらいたかった、聞いた後自分たちのことを他の誰かに語ってもらいたかったと話していました。
結構、タコみたいなどでかい生き物や飲み込む鏡とか空想的なものが飛び交う作中で、絶妙にリアルを感じることもできたのは、死という変えることが出来ない事実が描かれていたからなのかなと感じました。
どちらかというと、大人より子供向けな作品だと思います。だからこそ、ファンタジー感のある死の原因と、現実としての死を織り交ぜたのかなとも思いました。
海外作品で感じる読みづらさは少なく、訳者の方が上手いのか、自然に読み切れました。
表紙結構不気味ですよね。味がある。
#24『オッドタクシー』脚本:此元和津也 アニメ
『オッドタクシー』(監督:木下麦 脚本:此元和津也 制作:P.I.C.S.×OLM)
オッドタクシー・・・。
この間、以前のバイト先で後輩だった子に「おもしろい」と勧められました。
そもそもの印象はよく評判にあがるアニメ作品。
勧められた時点では、実は既に1話観たまま放置していました。
うーん、でも、勧められたし・・・と思い、軽い腰を上げて観ちゃいました。
(あ、あれ、勉強はしなくていいの?と思われると思います。その通りです)
おもしろかったです。
噛むと味が変色する新感覚アニメーション
と、いえるかもしれない。
ご参考までに、ユーチューブ公式PV2あげておきます
<筋書き>
登場人物が全て動物で、擬人化されている。
妙に生々しい様な、リアリティがあるような感覚を味わいながら、物語は進んでいく。
主人公はタクシー運転手。
失踪した女子高生の容疑者候補になったり、奇妙なお客たちによって様々なことに巻き込まれていく。
<感想諸々>
顔は動物なのに、個性あふれる人間模様を観ているよう。
最初は慣れないものの、ラジオを聞いているような聞き心地のよい会話。
時折感じる説得力のある言説。
癖は強めですが、慣れるころには物語が加速していきます。
そう、最初は少し流し見をしていました。
ですが、4話あたりの「田中革命」から続きが気になる作品となり、最後まで観てしまいました。
田中革命、よかった。
田中といえば、お笑いコンビのココリコ田中やアンガールズの田中という人間を思い浮かべてしまい、何となく田中=ユーモラスというイメージがあります。
それはそれとして歌もよかった。
特にオープニングの曲が味があり、観終わった今聞き返しています。
ちなみに脚本の此本さんは漫画『セトウツミ』(秋田書店)という作品の著者です。
な、なるほど、あの軽妙な会話の回しやなんやらは、通ずるものがある気がする・・・。
それでは、このあたりで終わります。読んでくれてありがとうございました!
・おススメ:誰でも、どちらかといえば大人
あの、相場的には普通かもしれませんが、フリーターの身分では少しお値が張るかもです。ご参考までに。