ちょうど目線の先の本棚に、本書があったので、今日の本として選びました。
<掲載タイトル>
・蜘蛛の糸
・犬と笛
・蜜柑
・魔術
・杜子春
・アグニの神
・トロッコ
・仙人
・猿蟹合戦
・白
文豪の作品は、いろんな人が書評や感想文を書かれている印象ですが、自分は全然掘り下げて読むことはできていない自信があります!
自分が好きかどうかという目線で感想を残したいと思います。
↓以下感想です
『杜子春』
人としての境界線は何かを知った気になりました。
小学生の時に教材として読みましたが、展開が気になってドキドキしました。
主人公が同じ失敗を繰り返すのには、少しイラっとしましたが、自分も同じ立場ならどうだろうかと考えながら読んだ記憶があります。
『トロッコ』
なんともいえない寂しさ。
小学生のときによく体感しました。特に夏休み。
文豪といわれている作者が、自分も感じたことのある感覚を持ち合わせ、それを文章として示されたときは、本を読むのは案外難しいことではないかもしれないと思いました。
『蜜柑』
こちらは初めて本書で読みました。
最後まで読んだときに、『杜子春』や『トロッコ』などから感じたような、じんわりとした寂しさと温かさがないまぜになったような感覚。なんともいえませんが、いや言葉にする語彙力を持ち合わせていないので、表現できませんが、芥川龍之介作品の共通感覚を味わえた気がします。
そして当たり前に行われる行動、それを行えるのは、とても強い人間だと感じました。「時代だから」とか、「みんなやってる」とか、「そういうもんだ」とかの視点は、当事者ではなく、第三者によるものなのかもしれないと考えました。
その他の作品も読みやすく、何か示唆に富んだ作品が多かったです。
『蜘蛛の糸』は小学生の時、暗唱させられた記憶が思い出として残っています。
今では冒頭部分しか言えず、脳が退化してしまっていますが、先生のクラスで勉強できて楽しかったなぁとか思い出しました。
あらすじもなく、読んだことのある人しか、もしくは読んだことのある人でも何を言っているのかわからない感想だったかもしれません。
それでもここまで読んでいただき、ありがとうございました!
おススメ:誰でも、何かを掴みたいと感じたとき
芥川作品は他出版のものも多くあり、どれを選ぶかは人によってだと思います。