『希望の糸』 東野圭吾
待望の加賀刑事シリーズということで、今回はどんな切り口の物語なんだろうかと期待して読みました。
<あらすじ>(裏表紙より引用)
小さな喫茶店を営む女性が殺された。加賀と松宮が捜査するが、手がかりは善人とだけ。一方金沢では一人の男性が息を引き取ろうとしていた。彼の遺言書には意外な人物の名前があった。彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
<感想>
おもしろかったです。
ちょっと勝手に期待していたような壮大な物語、ではなかったけど、人と人とのつながりは一面的でないと感じさせられる作品でした。
自分は分かりやすい関係、”生涯愛する人は一人のみ”とか。離婚=嫌いとか。
経験したことがないからこそ、そういったものが絶対という考えが根底にある気がする。なので、本書を読みながら若干抵抗を感じながらも、人の一生は複雑でいろんな要素が積み重なっていることを上書きされた気がします。
最後は”よかったね”と心の底で声掛けしながら、ページを終えました。
おススメ:加賀シリーズが好きな人、東野圭吾が好きな人、家族の物語を読んでみたい人
ジャンル:ミステリー、刑事もの、家族
(2022/9/12上書き編集しております)