『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン 訳:服部京子
読みました。
タイトルが読みたい欲をそそるもので、いつか読みたいなと思いながら先延ばし。
このまえ、日本でシリーズ最新刊が出たのをきっかけに購読しました。
<あらすじ>
主人公のピップ(高校生)は自由研究の題材に、自身の町で起きた殺人事件を取り上げる。再調査を自分なりに行うにつれ、浮かび上がってくる新情報。町の常識化とした事件関係者の人物像が、メディアで言われているようなものではないことを知る。加えて主人公の身の回りの人間が容疑者に浮上。そんななか、主人公自身にも危険が忍び寄る・・・。(参考:裏表紙あらすじ)
<感想>(ちょっとネタバレ気になるかもしれません。ご注意を)
全てがきれいにまとまった推理物語だったように思います。
主人公が高校生なので、事件のみに注力を注ぐのではなく、大学試験に向けた小論文を書いたり授業を受けたりと、等身大の高校生像でマルチにタスクをこなしていく姿勢が好きでした。
SNSやテキストメッセージなどに加えて、手帳の内容などがそのまま転記されていて、読者も事件を一緒に推理しているような、主人公とともに解き明かしていくような感覚もありました。
全体を通して暗い雰囲気というよりは風通しのいい感覚があります(解説参照)。個人的には、もう少し裏切りや嫉妬など人間の悪の部分に影響を受けてほしかったけど、これがちょうどいいバランスなのかもしれないとも思いながら読んでました。
おススメ世代:中学生(ちょっとギリ、人による)~
ジャンル:ミステリー、青春、海外
海外小説はちょっと高いんだよねぇ、値段。
次の話も出版されているので、1作目の本書が面白ければ、2作目もいいかも。(自分はまだ読んでないので、よかったら教えてください)
下記にリンク張っております。