七回死ぬってどういうことだ?
七という数字に何か意味がある?
この感じはループものだな?・・・・・・等々タイトルから惹かれて購入しました。
このころ、購入する本全てがとても面白いという、自分の本選び直観がさえていたので、本作品にも期待を寄せて購入しました(自分の選び方がいいのではなく、いい本が書店に並んでいたことには考えが及んでいません)。
ちなみに当時おもしろループが続いているときに読んでいた本。
どちらも江戸川乱歩賞受賞してる・・・・・・。
そして本書
<あらすじ>裏表紙より引用
”高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めるに揉める中、何者かに殺害されてしまう。祖父を救うために久太郎はあらゆる手を尽くすがー。
鮮やかな結末で読書界を驚愕させたSF本格ミステリの金字塔!”
<感想>ネタバレ注意!
おもしろかったです。
少しコメディ感のある感じが、ストレスを感じずに読めてよかったです。
登場人物のほとんどに共感は別に出来ませんが(笑)。
最後の種明かしは、頭がこんがりそうで、そのこんがり具合がループものの醍醐味の一つだと思いました。
いつも分かったような分からないような感覚に陥りがちですが、筒井康隆先生の『時をかける少女』をはじめ、いろんな作者の方の独自の視点で描かれる、ループものというジャンルが好きです。
『時をかける少女』では、時間に関する基礎的な見方を教えてもらった気がします。特にパラレルワールドの概念については、ハンカチの縦糸と横糸に例えての説明があったので、分かりやすい!と思った記憶があります。
と、本書について話を戻します!!(ループものはどんどん別作品に派生するのも醍醐味だと思います)
全体を通して面白かったんですが、恋愛については上手くいってほしくなかった気もします。主人公が想いを寄せている秘書の女性が、実は裏で糸を引いていた人間だったとかを期待しておりました(自分はひねくれものなので)。
おススメ:誰でも。ループ×ミステリーの組み合わせを読みたい人
ジャンル:ループもの、ミステリー